AI診断の現状と今後の可能性
政府の成⻑戦略において、新型コロナウイルスの感染拡大や少子高齢化の進行が社会的に問題視される中、次世代のヘルスケア戦略として、AI活用を含むデジタル技術の活用が重点課題に掲げられており、医療現場でも積極的なDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進がなされている。中でも患者の疾病予防や医療安全の面から、診断を補助するツールとしてAI問診やAI診断への期待が高まっている。しかし、AIの非専門家である多くの臨床医にとって、AIそのものについての知識や現状、実際にAIによる補助ツールが広く実装された場合に予想される現場の変化、今後の展望などは不明瞭と感じることも多いであろう。本セミナーでは、そうした現状における限界を踏まえつつ、今後医師や患者がどのようにAIと共存していくことが望ましいのか、現場の第一線で活躍する臨床医およびAI問診の開発に注力する開発者、それぞれの立場から意見を交え、議論していく。