Patient eXperience/Patient Journeyの視点でDiagnostic Excellence(良質な診断)を考える
診断学の世界では、これまでは診断エラー(診断の遅れや誤り)をなくすために医師の「脳の中の診断プロセス」をどう改善するか、に主眼が置かれていましたが、近年は「脳の外で進む診断プロセス」をいかに活用するかということにも同様に注目しなければならない、ということが提唱されています。
また、Diagnostic Excellenceの概念には「診断プロセスの中で患者経験が最大限に良質になること」がゴールとして明記されており、診断プロセスにおける患者経験をどのように改善するかを考えることが求められています。
本セッションでは、「脳の外で進む診断プロセス」である診断における患者経験/旅路(PX:Patient eXperience/PJ:Patient Journey)に焦点を当て、患者や多職種と協働してどのようにDiagnostic Excellenceを実現することができるかを考え、現場での良質な診断プロセスの推進に結びつけることを目的として議論をします。
患者経験を可視化するPatient Journey Mappingに併せて、診断を実施する医師の経験(EX:Employee eXperience)を可視化するEmployee Journey Mappingを共有することで、多職種による患者協働を円滑に行うことができるようにしたいと考えています。