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2月18日 (土)

プログラム

抄録





総合診療、これからの診療看護師


超高齢社会、医療の高度化、在宅医療の推進などを背景に、2014年に医療介護総合確保推進法が成立し、「特定行為に係る看護師の研修制度」が創設されました。実践的な理解力や思考力及び判断力並びに高度かつ専門的な知識及び技能が特に必要とされる38行為を、厚生労働省が特定行為と指定しました。研修を受けた看護師は手順書下で特定行為を行うことが認められており、特定行為研修を一つでも受けた看護師は特定看護師とされますが、大学院修士課程で病態生理学や薬理学を学び、幅広く複数の特定行為研修を受け、日本NP教育大学院協議会が実施する資格認定試験に合格すると診療看護師となります。
現在日本では、クリティカル領域とプライマリ領域(老年・小児)の診療看護師がおり、フィジカルアセスメント能力や特定行為を実施する技術を持っています。今後、医師と連携することで様々な症状や疾患をもつ患者に対して医療を効率的に提供できると考えられます。
私共は、第16回・第18回・第19回本学会学術集会におけるシンポジウムにて診療看護師の活動内容を伝え、第20回・第21回・第22回・第23回・第24回・第25回では診療看護師の導入に向けた戦略を議論し可能性を探ってきました。第26回の本シンポジウムでは、「総合診療、これからの診療看護師」のテーマで患者を診て看る診療看護師の可能性について議論し、今後の可能性について探ります。
本シンポジウムにて議論した内容を参考に各施設で診療看護師の導入を検討し、将来的な導入に繋がることを願っています。

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