ロジカルシンキングを応用したロジックツリー診断推論について
【戦略名】ロジックツリー診断推論【背景となる理論・または着想など】主にコンサルティング業界などで用いられている”論理的で矛盾なく思考するための思考法”である「ロジカルシンキング」を診断推論における分析的思考に応用した。その中でも「ロジックツリー」とよばれる簡便な樹形図を用いて構造的かつ網羅的に鑑別診断をすすめていく。【利用できる具体的な状況】全ての診療の場において応用ができるが、時間的に猶予がなく直感(観)的思考の比率が高い救急外来よりも、比較的時間があり最終診断をつけるための分析的思考が重視される一般初診外来や入院患者の診断推論において特に威力を発揮する。また、実際に診療を行いながら素早くロジックツリーを作成するための技術としての「簡略化ロジックツリー」や、ロジッツクリーの構造(抽象化⇄具体化)を言語化することによって問診を行いながら自然とロジックツリーを作成できる「3STEPの問診」も併せて紹介し、より実践的かつ効率的に診断推論をすすめるための技術について述べる。