HOME

2月19日 (日)

プログラム

抄録





指導医へのステップ:明日から使えるFD 診断に上手くなる


若手部会が主催する恒例の人気セッション、「指導医へのステップ:明日から使えるFaculty Development(FD セッション)」。今回は「診断に上達くなる」というテーマで東京都立多摩総合医療センター救急・総合診療科の綿貫聡先生に御講演いただきます。ここ10年の間で、System1とSystem2の二重過程理論、診断プロセスの複雑性や状況性、Diagnostic ErrorからDiagnostic Excellenceへ...など診断プロセスに関しての進展は目覚ましいものがあります。しかし、その一方で診断に関して現時点でまだわかっていないことも数多く山積しております。例えば、診断エラーは患者さんだけでなく関連した医療従事者に対しても影響を与えます(Second Victim)。診断エラーの症例をどのようにピックアップし、どう振り返り、どうフィードバックをするのがよいのかなどはまだ定まっていません。また、組織としてどのように診断安全文化の醸成を育み、M&Mカンファレンスに代表される診断向上のカンファレンスをどのようにして運営していくか、は大きな課題です。さらに、個人の研鑽としてどのようにDiagnostic Excellenceを加速させるか、プロフェッショナルの匠の技をどう落とし込むか、こういったところにも注目が集まり始めています。今回のFD セッションでは本邦において診断エラーや診断プロセスに対する取り組みの先駆者の1人である綿貫先生にお越しいただき、これまでの先生の経験や取り組みなどをふくめ診断困難例にどう立ち向かうか、どのように個人や組織として診断という日常的に行っている行為の練度をあげていくか、といった内容を話していただく予定です。是非ご参加ください。

戻る