日本の病院総合診療医が質改善・患者安全領域で貢献していくための方略を考える
米国ホスピタリスト学会において、質改善・患者安全は研究領域として重視されています。日本の病院総合診療医においても、横断的な視点を有し、多職種と連携することができ、“病院を治す医者”として機能することを目標とし、患者安全・質改善への関わりを、可能な限り早期に始める必要があります。日本の医療現場においては、質改善・患者安全に造詣が深い医師が求められていて、活躍の場が今後増えることが予想されています。その一方で、現時点で日本の若手病院総合医の役割は患者の診療における方針決定、具体的には診断・治療に重点を置いていることが多いようです。日本において若手病院総合診療医が患者安全・質改善領域の意思決定に関与する機会を得ることは大きな命題です。今回のセッションでは、年次や医療機関の規模感・背景が異なる3名の病院総合診療医に登壇いただき、それぞれの質改善・患者安全に関するキャリアと経験の語りをもとにディスカッションすることを目的としています。私達は今後日本病院総合診療医学会において医療の質向上・患者安全部会を創設し活動を行うことを願っており、関心を持っておられる仲間を募集しています。病院総合診療医×質改善・患者安全に関心をお持ちいただける方々の参加をお待ちしています。