放射線科医と考える診断エラー
「画像をオーダーする時、依頼文に何を書くのが正解なのだろうか?」「画像の依頼文、もっと丁寧に書いておけば読影結果が変わったのだろうか?」日々の臨床でこのような疑問を持ったことはありませんか。そんな疑問を直接放射線科の先生方に聞いてみる絶好の機会が本セッションです。
内科研修で放射線科のローテートは必須ではなく、放射線科医の立場で考える機会はなかなかありません。内科医と放射線科医で視点が異なるため、相手の考えや立場を理解していないと、それが思い込みやすれ違いを招き、結果として診断エラーに至ってしまうことがしばしばあります。本セッションでは、実際に放射線科の先生と合同でディスカッションを行うことで、放射線科医が普段考えていることや意図していることを知り、このような診断エラーを減らすことを目的としています。前半は、普段当科が放射線科医と合同で月に2回行っている”画像カンファレンス”の学会バージョンをお届けします。実際に症例を2−3例ピックアップし、放射線科医の先生方に画像の読み方やチップスを習う時間にします。後半では、今回の学会のテーマである「診断学及び診断エラー」について、先生方とディスカッションを行います。具体的には、画像をオーダーする際の依頼文によって診断エラーが生まれてしまったケースなどを何例が取り上げ、どのような依頼文が望ましいのかを放射線科医の立場からご意見を伺います。また救急外来、一般の内科外来というようにシチュエーションによっても相応しい依頼文が異なってくるのではないか、というあたりにも触れられたらと考えています。最後には会場にいる皆様から質問を募る質疑応答タイムを設けます。放射線科医に直接質問ができる貴重な機会となっていますのでぜひご参加ください。明日からの皆様の診療に役立てますので是非ご参加ください。