総合診療医の多彩なキャリアの魅力 ~診断をテーマに『Genelink』と語るGeneralistとしての軌跡と未来~
私たち『Genelink』は、若手総合診療医で構成された、日本病院総合診療医学会と日本プライマリ・ケア連合学会の2学会合同チームです。医学生・研修医に対する総合診療医の認知度向上と総合診療医を志す医学生~若手医師のキャリア支援をミッションに掲げて活動しています。
『Genelink』のメンバーは、総合診療医として大学病院や地域中核病院、診療所や在宅往診クリニックなど、それぞれの環境で十人十色の働き方をしています。私たちの多彩なキャリアは一見するとまったく異なるようですが、角度を変えると【総合診療医 = Generalist】が有する色鮮やかなグラデーションの中に各々が位置していると捉えることができます。しかし、この多様性や選択肢の幅広さが「キャリアパスが不明瞭である」として、専門を選ぶ際の不安要因になっていると報告されています。現在進路に悩んでいる医学生・研修医だけでなく、総合診療の道を歩み始めた専攻医でも、総合診療医としてのキャリアを憂慮することがあると思います。また、指導的立場にある先生方は、相談を受けた際に、新制度下で自分とは違ったキャリアを進む後輩へのアドバイスに苦労されることも多いのではないかと推察します。
本セッションでは、『Genelink』のメンバーが「診断」をテーマに、自身が医学生や研修医時代に抱いていた総合診療分野への興味や期待、現在に至るまでの軌跡や今後の目標などを語り合い、総合診療医のキャリアの多様性とその魅力をお伝えします。未知なる大海原への出航は、誰しも皆、期待と不安に胸を躍らせながら始まるものです。私たちも、総合診療医として進む航路の中で、困難を乗り越え成長し、先輩方や仲間と喜怒哀楽を共有しながら、それぞれが目指す針路に向けて舵を取り、日々頑張っています。参加した皆さんが「キャリアの不安を理由に【総合診療医 = Generalist】の道を諦めてしまうのは勿体ない」「悩んだら『Genelink』に相談してみよう」と思って頂ければ幸いです。また、会場では皆さんとLinkして、インタラクティブにディスカッションできる工夫を用意してお待ちしております。