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2月19日 (日)

プログラム




  • 座長:内藤 俊夫 (順天堂大学医学部 総合診療科学講座 )
       前野 哲博 (日本プライマリ・ケア連合学会 )
  • 2月19日 (日) 大海原 (大会議室201)

     日本プライマリ・ケア連合学会における学術研究活動の歩みと課題

    ◎草場 鉄周1
    日本プライマリ・ケア連合学会 1

  • 2月19日 (日) 大海原 (大会議室201)

     

    ◎田妻 進 1
    日本病院総合診療医学会 1

  • 2月19日 (日) 大海原 (大会議室201)

     総合診療/家庭医療領域における学会連携

    草場 鉄周 (日本プライマリ・ケア連合学会 理事長),田妻 進 (日本病院総合診療医学会 理事長)


     高齢化による併存症の増加、COVID-19 による多彩な症状に対する対応など、世界中で総合診療/家庭医療に対するニーズが急速に高まっている。このため、総合診療/家庭医療が学問領域として発展し、そのキャリアパスを確立していくことは重要である。本領域を担う学術団体の日本プライマリ・ケア連合学会と日本病院総合診療医学会には、お互いに協力しつつ中心的な役割を担うことが求められている。2021 年 6 月に両学会は、「総合診療専門医取得後のキャリアに関する 2 学会合同声明」を発表するなど、連携を深めてきた。本企画では、両学会の執行部に登壇していただくとともに、フロアディスカッションを通して、学会の目指す方向性と今後の協調の在り方についての議論を行う。
     総合診療専門医が今後活躍していくためには、基本領域の研修終了後も確かなキャリアを歩んでいくことが重要であり、その一つの手段としてサブスペシャルティ制度がある。日本プライマリ・ケア連合学会は 2020 年より新・家庭医療専門医制度を運営しており、また日本病院総合診療医学会も 2022 年より病院総合診療専門医制度を開始し、その体制が整いつつあり、両学会で協力・協同して二つの専門医制度を運営していく方針が示されている。しかしながら制度は開始したばかりであり、学生・研修医・専攻医などに十分浸透しきれていない懸念もある。本シンポジウムでは、現在制度構築されている新・家庭医療専門医、病院総合診療専門医の現状、その異同、今後の協力体制などについて示すとともに、総合診療医のキャリアパスを俯瞰し、研究・教育分野も含めて展望について話し合いたい。
     病院総合診療専門医は総合診療の訓練を背景に、より高いレベルで臨床、教育、研究、病院管理の 4 軸を基本に総合診療を実践する病院の医師としての専門性を訓練する。病院総合診療の一医師というだけでなく、病院総合診療におけるミドルマネージャー、また将来的な病院総合診療部門のリーダー育成を見据えた新しいプログラムである。到達目標には「地域包括ケア」「アドバンス・ケア・プランニング」「感染制御」「メンタルヘルス」「災害医療」「リーダーシップ」「医療経営」「研究」などが含まれており、世界的な COVID-19 の流行下で病院総合診療専門医の必要性は増している。
     両学会の連携により本領域がさらに活発となり、新・家庭医療専門医や病院総合診療専門医を目指す医師が増えることを目指したい。

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